【徹底解説】SAI・ships のピッツァは何故美味しすぎるのか?
2023.09.05

 

こんにちは。

表題で”美味しすぎる”と言い切ってしまいましたが(笑)
僕も修行時代から沢山のお店で。テイクアウトで。イベントで…様々なピッツァを食べてきましたが、それでもやはり今お店で提供しているピッツァは何度食べても「美味しいなぁ…」と感じてしまうんですね。

店舗では現在6種類のピッツァを展開していますが、どれも試食を重ねて試行錯誤の後に厳選した6種類。どれを食べて頂いても後悔はさせません。

キッチンカーに関しては開業半年足らずですが既に沢山のお客様にご来店頂いており、イベントの出店へのお声がけも頂きまして順調なスタートを切っています!
店内で。イベントや屋外で!テイクアウトでおウチでゆっくりと。様々なシチュエーションで楽しんで頂いております。

さて、ここで気になるのが”美味しさの秘密”ですね!一言で言うなら…

「なんでこんなに美味しいの!?」

という事になる訳ですが、これを順番に解説していきたいと思います。
是非最後までご覧くださいね。

1.生地の秘密

これが一番の秘密と言っても過言ではないかもしれません。いきなり核心に迫ります。

僕が色んなピッツァを食べてみて感じた事の中に”生地がイマイチだな…”と感じる事が多々あります。
当然のお話ですが、ピッツァの土台である生地が美味しくなければ美味しさが半減してしまいます。


例えば皆さんもうどんや蕎麦、ラーメンなどでそう感じた事はありませんでしょうか?

  • 麺が固い、柔らかい
  • 粉っぽい
  • 歯ごたえが悪い
  • スープの味に負けている、逆に勝ちすぎている

などなど…分かり易く麺類で例えてみましたが、それはピッツァにも同じことが言えます。

どんなにこだわった素材・高級な食材を使ったとしても生地が美味しくなければ全てが文字通り”台無し”となります。土台のない料理はバランスが取れないんですね。

そんな美味しい生地を構成する要素は4つ。小麦粉”酵母”です。
というより、生地には添加物等一切使用しておらずこれだけしか入っていません。とってもシンプルですね!

小麦粉は北海道産の小麦粉。塩はイタリアの海塩、水は浄水。そして酵母は天然酵母を使用しています。その名は「白神こだま酵母」。この天然酵母が生地の美味しさに大きく影響を与えているので掘り下げていきましょう。

白神こだま酵母とは?

”白神山地は、秋田県北西部と青森県南西部にまたがる約13万haに及ぶ広大な山地帯の総称です。
ここには人為の影響をほとんど受けていない世界最大級の原生的なブナ林が分布し、この中に多種多様な動植物が生息・自生するなど貴重な生態系が保たれており、1993年(平成5年)12月に世界遺産(自然遺産)に登録されました。” ~ホームページより引用~

白神こだま酵母は、世界遺産にもなっている白神山地にて発見された酵母を培養して製造されています。登山など観光地としても有名ですね。

この酵母の特徴としては…

  • 発酵力の強さ
  • 扱いやすさ
  • 独特の香ばしい香り
  • 米粉の様な弾力と触感(もっちり感)
  • トレハロース由来のほんのりとした甘み

そして何より添加物は一切なし。やはり食べ物は安心・安全なものを選びたいですね!

この天然酵母のおかげで美味しいピザ生地が出来上がります。
そしてレシピは…修業時代に教えて貰った独自のレシピで各種素材を配合。成形・発酵を経て焼き上げます。

※その他酵母の詳細はホームページをご覧ください。こちらからどうぞ!

2.窯の秘密

続いての秘密は、焼き上げる”ピザ窯”のお話。

先ずはお店でいつもお世話になっている窯をご紹介しましょう!!

こちらです!

伝統的なイタリアのピザ窯は石窯でタイルが貼ってあるものが一般的。

お店のピザ窯の素材は石窯と言っても少し違います。
石は石でも『珪藻土』を材料として製造されています。
生活の中にも色々と関わってくる珪藻土。バスマットや七輪などに使われているアレですね!

…今の時代、七輪でサンマを焼く家庭も少ないかもしれませんが(笑)

ピッツァはその形状と焼き上げの時間を考えても一般家庭のオーブンでは上手く焼き上げることが出来ません。その理由としては…

  • 最高温度が低い
  • 保温能力が低い
  • 十分な大きさが確保出来ない
  • 均等に火が入りにくい

こんな所でしょうか。

ピッツァの形状を考えた場合

【高温で短時間】

これが大切になります。
ピッツァは淵(耳)の部分と薄いそれ以外の2パターンがありますが、淵の部分は外側を香ばしく中はふっくら。薄い部分は具材やソースを乗せるので薄いながらもある程度の厚みとその部分を素早く焼き固めなければいけません。

仮に低温で焼き上げようとすると…

焼き上げに時間が掛かるので淵の部分と薄い部分を同時に美味しく焼き上げる事が難しくなります。
薄い部分に合わせて焼けば淵はやや生っぽく焼き色が付きにくい、逆に淵に合わせて長時間焼くと具材の水分が飛び過ぎて旨味が無くなってしまいます。チーズも水分が抜けてゴムのような食感になってしまいます。

珪藻土について詳しく語ってしまうととても長くなりそうなので、詳細は販売先のホームページをご覧ください。 こちら からどうぞ!

3.素材の秘密

天然酵母へのこだわりはもちろんですが、各素材にもこだわりが詰まっています。


”僕自身が食べたい素材で作りたい”

素材を選ぶ際にはこの事を一番大切にしています。


ご紹介したい素材のこだわり

  • 小麦粉は北海道産
  • オリーブオイルはイタリア・シチリアのオーガニックオイル
  • モッツァレラチーズは飛騨高山・トリデンテさん(ホームページ こちら )
  • レタスは無農薬
  • ソーセージは自家製

などなど…ご紹介は一部ですが、美味しい素材があってこその料理。一つ一つを大切にしていきたいといつも思います。

国産の食材やオーガニックの食材などは当然ですがお値段が高いです。

当然ですね。手間のかけ方や原材料の割合が高いものです。最近の原材料高騰も合わさって

少しでも安いものを使いたい!

当然ですがこれが本音。でもそうではなく…

納得のいく美味しいものを食べて欲しい

やはりこれですね。

創意工夫をこらして、より良いものを美味しく食べてもらう努力は僕たちにとって当たり前のことではないでしょうか?

最後に…

いかがでしたでしょうか?

お店のピッツァの魅力をたっぷりと語りました!
でも最後に本当に大切なこと。それは…

”心を込めて焼き上げる事”

これに尽きると思います。素材良し、環境良しでも作り手の気持ちがこもっていなければそれは大量生産品と同じになってしまいます。


正直に言えば、夏場のキッチン・キッチンカーの暑さは尋常ではありません。ピザ窯の温度は500℃~600℃。熱中症に注意喚起がなされる現代でこの暑さを耐えながら焼き上げています。それでも頑張るのは…

美味しさを届けたい!

これに尽きます。僕たちは機械的に料理を作っているわけではありません。勝負できるのはそこだと思っています。

以上、長文になりましたがご覧いただきましてありがとうございます。
これを見て下さったアナタは…きっと今すぐにでもピッツァが食べたい!と思って下さっていると思います。是非、お店に来て当店自慢のピッツァをお試しくださいね。

ご予約・ご来店お待ちしております。

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